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閖上中学校 "奇跡の箏"
2011年3月11日に発生した東日本大震災で宮城県名取市閖上・北釜地区は甚大な被害を受けました。
2012年2月中旬、名取市の臨時災害エフエム局でアナウンサーを務めていた磯貝真紀が、取材で同地区にある閖上中学校を訪れたときに、津波により使用不能になり廃棄を待つだけになっていた箏を発見しました。
「津波で何もかも失った閖上のものを少しでも残していきたい。」
自らも箏奏者である磯貝は何とか復活させることができないかと考え、東京での公演で義援金を募り、知人の紹介でご縁を受けた秋田県の和楽器店(梅屋楽器店)に修理の協力を求めたところ快諾いただき、その店主のご尽力により、美しい音色を響かせるまでに回復しました。
気象環境の変化に対して非常にセンシティブな和箏が津波による海水を浴び、1年間も音楽室の
楽器庫に眠っていて復活しただけでも奇跡的ですが、驚くことに、この箏のうちの数面は梅屋楽器が閖上中学校に納品したものだと判明、さらには
店主の先代が箏糸を締めていたことも判明し、大
変運命を感じるものとなりました。
被災し約1年間海水や泥につかりながらも美しい音を鳴らし続ける奇跡の箏。その姿を見せることで、たくさんの人を元気にし、同時に、長い年月を必要とする東北の復興の希望になることを目指します。
奇跡の箏から人のつながり・新たな奇跡を生み出し、発信していきます。
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